【葛飾区の不動産屋さんが解説】珪藻土を用いたリノベーションについて

“珪藻土”とは、植物性プランクトンの殻が化石になり、積み重なった土のことをいいます。
また、近年は住宅に採り入れる方が増えていて、これからまさにリノベーションをする方は、ぜひ採用するべきです。
ここからは、珪藻土のメリットやデメリット、珪藻土を用いたリノベーションの方法などについて解説します。
珪藻土のメリットは?
住宅に珪藻土を採り入れる方が増加している理由は、当然メリットがあるからです。
では、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
①調湿機能がある
珪藻土には、湿度を調整してくれる機能があります。
したがって、住宅の壁などに塗れば、夏場のジメジメした空気を吸収してくれます。
また、冬場には湿気を放出してくれるため、乾燥防止にも効果的です。
珪藻土は、バスマットや歯ブラシスタンドなどのアイテムに使用されていることが多く、“水をよく吸ってくれる”ということを知っている方は多いかもしれませんが、調湿機能に関しては知らない方もいるかと思いますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。
②消臭機能がある
珪藻土には、消臭機能も備わっています。
住宅で発生するニオイには、料理やタバコ、洗濯物、ペットなどのニオイが挙げられますが、これらのニオイの原因のほとんどは、水溶性の分子に付着しているものです。
また、珪藻土には湿気を吸い取ってくれる機能がありますが、このときには上記のニオイの分子も同時に吸収してくれます。
これが、珪藻土の持つ消臭機能の正体だというわけですね。
珪藻土のデメリットは?
続いては、珪藻土のデメリットを見ていきましょう。
①ヒビが入る場合がある
珪藻土は、基本的に住宅の壁に使用されます。
ただ、一般的なクロスとは違い、珪藻土はあくまで“土”であるため、ヒビが入るリスクがあることは否定できません。
また、ヒビだけでなく、糊液で色砂を塗って仕上げた“砂壁”のように、壁からボロボロ零れ落ちることも考えられます。
②シミができやすい
珪藻土は吸水性の高い素材です。
したがって、水がよく使われるキッチン周りの壁などに採用されるケースも多いですが、水以外のものが付着した場合、吸水が早い分シミになりやすいです。
例えば、醤油やコーヒーなどが付着すると、すぐ黒っぽいシミになってしまう恐れがあるため、できるだけ早く拭き取らなければいけません。
珪藻土を用いたリノベーションの手順は?
では、ここからは珪藻土を用いて、壁をリノベーションする際の手順を具体的に解説します。
①養生
壁以外に珪藻土が付着しないように、まずはマスカー等で養生します。
このとき養生すべきなのは、床や壁の巾木、コンセント、スイッチといった部分です。
②下地の塗布
珪藻土や壁の種類によっては、珪藻土を塗る前に下地を塗り、完全に乾くまで待たなければいけない場合もあります。
③珪藻土を練る
壁に塗布する珪藻土には、主に粉末タイプと練済みタイプがあります。
練済みタイプの場合は必要ありませんが、粉末タイプの場合は自分で練らなければいけないため、前述の下地が乾くまでに済ませておきましょう。
ちなみに、珪藻土を練る際は、なるべく撹拌機を使うことをおすすめします。
④珪藻土の塗布
コテ、ヘラなどを用いて、壁全体に珪藻土を塗っていきます。
このとき、厚みがバラバラにならないように注意しましょう。
また、2層にする場合は、1層目をなるべく薄く塗り、完全に乾く前に2層目を塗布します。
⑤養生の除去
床や巾木等の養生は、珪藻土が完全に乾く前に除去しましょう。
なぜなら、乾いた後に除去しようとすると、せっかく綺麗に塗った珪藻土が剥がれてしまう可能性があるからです。
⑥乾燥
すべての作業が終わったら、完全に乾くまで待てば完成です。
ちなみに、珪藻土が完全に乾くまでには通常2~3日かかりますが、部屋の風通しを良くしたり、サーキュレーター等で送風したりすることで、比較的早く乾きます。
また、乾くまで壁の表面はまだ柔らかい状態のため、物などが当たって形を崩してしまわないように注意しましょう。
珪藻土を用いたリノベーションの失敗例
珪藻土を壁に塗布する場合、さまざまな模様を付けることができます。
例えば、コテを逆さに持って後部を半円に回すように塗布すれば、扇のような模様ができますし、コテ刷毛を使用すればウェーブ模様やボーダー模様にすることもできます。
ただ、これらの方法は難易度が高く失敗しやすいため、できれば専門業者に任せましょう。
また、粉末タイプの珪藻土を用いる際、凝固剤(結合剤)を入れ忘れるという失敗もよくあります。
粉末タイプの珪藻土は、水だけでは固まらず、そのままの状態で塗ってしまうと悲惨なことになるため、忘れないようにしましょう。
まとめ
珪藻土は、住宅におけるリノベーションのトレンドとも言える素材です。
採用するのとしないのとでは、生活環境が大きく変わってきます。
また、珪藻土は、家族構成や間取り、居住エリアなどにかかわらず採用すべきものであるため、これからリノベーションのプランを設計するという方は、とりあえず選択肢に入れておきましょう。
東京都葛飾区でリフォームやリノベーションをご検討の方は、ぜひ東宝ハウス城東にご相談ください。
常に皆さまの立場になって、より良いご提案をさせていただきます!
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